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高見屋敷  ~渋茶爺の戯言~

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2011年 02月 24日

ペイズリーの手袋(4)

ゲートで受付のおねえさんに
「駐車場は何処ですか?」の カッペ丸出しの渋茶爺
(栃木だって十分田舎や、いや栃木の方が絶対田舎や!)
「このまま入って進みますとPありますのでご自由に御駐車下さい」の軽やかな返事に心ルンルン。

サーキットの周りを一周と、入口で貰った地図を参考にコースの周りをぐーるぐる。
何ヶ所かポイントを見つけ地図に印を付け捲る。
まだ、小雨は降っているので、車のハッチバックを開け荷物をかき分け
500mmに一脚を取付けのぉ~んびりと合同練習開始を待つ。
暫くすると、けたたましいエンジン音と同時にアンダーパスから
激しい水飛沫を上げフォーミュラーカーが出てきた。
流石に、ここからではアンダーパス迄は500mmでも短い。
S字の入口で先ずは。
しかし、車内からでは撮影エリアが限られてくる為、必殺ポリ袋作戦を開始。
周りのリッチなカメラマンは、カメラメーカーのロゴ入り長玉用レインジャケットで
レンズとカメラを覆っているが、
このロゴ入りレインジャケット滅法高い。
貧乏カメラマンの爺には到底手が出ない。
そこで爺は予てから考えていた秘策の実行に漕ぎ付けたのだった。

『何でもレインジャケット』で完全防備した爺は、異様な雰囲気を醸し出しながら、
ビニール袋の中からシャッターを切ったのだった。
20分程で、雨も止みそのまま『何でもレインジャケット』を括りつけたまま、
一脚毎肩に担いで車迄の異動中、
見知らぬ少年から
「ドチラからですか?」
「さっき見てましたが、そのレインジャケットいいですね!」
「どんな風になってるんですかぁ~?」
「見せてもらっていいですか?」と覗き込んできた。
「ポリ袋に穴開けて輪ゴムで止めたんかぁ~」
「そっかぁ~、この方法があったんだぁ~・・・」
「参考になりましたぁ~」
「ありがとうございましたぁ~」
爽やかな青年だった。
風の様に去って行った。
しかし、渋茶爺は一言も話してはいなかった。
あははははぁ~

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EOS-1D MarkⅢ
EF500mm f4.5L USM

by shibutya | 2011-02-24 21:39 | 回顧録


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