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高見屋敷  ~渋茶爺の戯言~

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2010年 10月 24日

みにくいアヒルの子(2)

2006年も節分を前にした頃であろうか・・・
アルバイトで寿司屋の商品写真の依頼があり、「明るいレンズが欲しい」と彼女から連絡が入った。
撮影までにあと1週間しかなく、どんな風に撮ったらいいのか解らないから、
さっき本屋で撮影マニュアル本を買って来たら
今のレンズでは暗いし、内臓ストロボでは埒が明かない事に気付いたらしく
(伊達に写真学校に行っている訳ではないようだ)何か、いいレンズはないかとのことであった。
しかし、1週間でそんなに上手く撮れれば誰も苦労はしませんがな・・・・
「今予算○万円位あるから、これでズームの明るいレンズ何かいいのありませんか?」との御相談で、
「タムロンの28-75に、適当なガイドナンバーのストロボ探してみたら・・・」と、話しているうちに
28-75と550EXが直ぐ傍に有る事に気付いてしまったのだった。
そう、実は爺のドライボックスの中に鎮座していたんです。
しかし、28-75はお散歩カメラ(Kiss DN)用だし、550EXは1DMkⅡ用だもん!
流石に売却は・・・・
しかし、爺は無意識のうちに28-75と550EXが手元に有る事を口走ってしまったのだ・・・
と、彼女の眼が『キラっ!』と光った。
まるで女郎蜘蛛の巣に架った赤蜻蛉の如く、いや、蟷螂に睨まれた蝗、いや、蛇に睨まれた蛙。
多くは語るまい。
彼女の色香に痺れて段々、意識が遠のいていく・・・・
ふと気付くと、タムロンの28-75と550EXを分捕られてしまっていた。
しかし、「Kiss DNに28-75は理解できるが、Kiss DNに550EXはグッチのドレスを着て屋台のラーメンを啜るようなもので・・・」
と、諭してみたが、「私、もっと上手くなって1DsMKⅡ買うもん!」の言葉に閉口してしまった。
翌日早速、爺の口座に入金があり、そんな訳で泣く泣く手放したのであった。
トホホホホ・・・・

by shibutya | 2010-10-24 22:11 | 回顧録


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