高見屋敷  ~渋茶爺の戯言~

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2010年 12月 26日 ( 1 )


2010年 12月 26日

渋茶爺は夢を見た(2)

渋茶爺は戦争の悲惨さを語る語り部のお婆さんが夢を見た。
戦争は悲惨だった。
二度と戦争はしてはいけないよ、と語るお婆さんの話に若者達は涙を流して聞いていた。 

しかし一人の若者がこう言った。 
「もし敵が攻めてきても戦ってはいけないのですか?」
「ああ勿論だとも、戦争は地獄だもの絶対戦争してはいけないよ。
 敵が来たら隣の島に逃げればいいんだよ」
「でもその島にも敵が攻めてきたらどうしたらいいですか、もう逃げる島はありませんよ」
「その時は捕まるかも知れないが、絶対戦ってはいけないよ」
「でも彼等は奴隷のように私達を扱いますよ、自由などありませんよ」
「奴隷でもいいじゃないか。 戦ってあんな悲惨な目にあうよりはよほどいいよ」
「戦ってはいけない?それではわが民は永遠に奴隷として生きていかねばならないのですか・・・
 私は嫌だ、奴隷になるくらいなら戦って死にます」

お婆さんは相も変わらず戦争の悲惨さを語っていたが、時々考え込むことがあった。
ある日いつものように暗そうな顔で戦争の悲惨さを語っていたお婆さんがすこし明るい顔になって
話の最後にこう付け加えた。
「戦争はいけないが、どうしても戦わなければならない時もあるんだよ。
 その時自分はどうするのかも考えてみなさい 」


 ※この文面は一部引用致しました事、明記致します
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by shibutya | 2010-12-26 21:33 | ぼやき